January 22, 2020

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5thアルバムOUT

5thアルバムOUT

RAILROADリリース

2020年1月22日、テクノタイト5枚目のアルバム「RAILROAD」を発売開始しました。

奏でる私たちの未知なるサウンド

この度はギャラクティカ機関車へのご乗車誠にありがとうございます TECHNOTITE.JPより

RAILROAD収録曲一覧

  1. Service Planning Diagram
  2. Galactica Locomotive - conductor
  3. Shelter
  4. TGL86V
  5. Bullet Express
  6. Refuge Station
  7. DMC303
  8. Flangeway
  9. Panorama
  10. Galactica Locomotive - hybrid

ザ・インタビュー

ナウアデイズミュージック・2020年2月号

-昨年2019年の10月31日、前回の、4枚目のアルバム「Space Odyssey(スペースオデッセイ)」が発売されています。その中に「Galactica Locomotive」という曲があります。今回のニューアルバムでは、「Galactica Locomotive - conductor」と「Galactica Locomotive - hybrid」があります。まずはこのあたりのことから何かお話いただければと思います。

Dorayaki Taro:

わかりました。
ご指摘の通り今回の「RAILROAD」には「Galactica Locomotive」が二曲あります。
これは「かの方(かた)」の鉄道が止まらなくなった結果予期せぬギフトとして生まれたことを意味しています。

-おっしゃっている意味がわかりません。まず、「かの方」というのはユニットのもうお一人のハルシオンさんのことでよろしいでしょうか。

Dorayaki Taro:
そうです。今日は彼のことを「かの方」と呼びたいと思います。きっと彼は私のことを「例の人」と呼ぶでしょう。

-そうなんですね・・・。そして「鉄道が止まらなくなった」というのは・・・。

Dorayaki Taro:
始めはですね、リミックスをしたいという要望が上がってきまして、まあ上がってきたという表現自体、どちらかというと私の方がリーダーなんだと言いたげな態度ではあるのですが、とにかくそういう連絡がきました。
私はこれを聞いた途端、「これはすでに何曲かしてるな」と直感でそう思いました。これが当たっていたんですね。しばらくすると、リミックス曲が溢れかえってきたのです。この状態をコントロールしようかとも思ったのですが、できなくて

-そうなんですね。それで、「鉄道が止まらなくたった」という比喩をされたのでしょうか。

Dorayaki Taro:
おっしゃる通りです。そこで私は提案しました。
リミックスというと、ヒット曲の前に、あからさまに5分もかからず適当に作ったリズムトラックを延々と入れ、また本体の後にも適当に入れて、勢いが命のダンスミックスと称すること。さらにアルバム収録曲やバージョン違いやアルバム未収録曲を集めて、A面B面で合わせて30分くらいのことを言うんだから、このうちのLocomotiveだけでも十分リミックスアルバム、もしくはロングバージョンシングルとして形になるよ、と。

-それで「Locomotive」が2曲あるのですね。それにしても何となくドラヤキさんがおっしゃっていることが古い感じがするのは、私の気のせいでしょうか。

Dorayaki Taro:
いえ、それは気のせいではないですね。古いです。

-今日はここまで。続きは来週かも。お楽しみに!


ザ・インタビュー その2

ナウアデイズミュージック・2020年2月号

-では、第二回目です。前回は、「Locomotive」が4thアルバムから派生して、それがニューアルバム「RAILROAD」に発展した、というお話を伺いました。今回は、それぞれの曲解説の前に、題名ですね、タイトルの意味など、何かさらっとお話しいただけたらと思います。

Dorayaki Taro:

そうですね、私がリーダーなので何でも聞いて下さい。

-Dorayakiさん、いちいちそのようなことをおっしゃらなくてもいいですので、順を追っていきましょう。こちらが曲名一覧です。ではどうぞ

  1. Service Planning Diagram
  2. Galactica Locomotive - conductor
  3. Shelter
  4. TGL86V
  5. Bullet Express
  6. Refuge Station
  7. DMC303
  8. Flangeway
  9. Panorama
  10. Galactica Locomotive - hybrid

Dorayaki Taro:
ですねー。まず1曲目。サービス・計画・図です。

-えーっとそれは、単語を日本語にしただけですよね。

Dorayaki Taro:
ですねー、次は、ギャラクティカ・ロコモティブ・コンダクター

-読んだだけですよねー! 実は知らないんじゃないんですか?

Dorayaki Taro:
いいえ、すべて私の指示通りのものです。リーダーですから。

-あのー、知ってるのだけでいいですから、教えていただけませんか?

Dorayaki Taro:
いいの! (よかった、ホッ)
じゃあ、4曲目「TGL86V」
これは86年に作った曲で、アーカイブしてたら、ナンバーがVだったんで、これがそのまま名前になってる、たぶん。で、前のGLは、ギャラクティカ・ロコモティブの略でしょ。あとのはじめのTってなんだろうなあ。

-・・・

Dorayaki Taro:
なんだろ・・・。「トンデモ」かな。トンデモ・ギャラクティカ・ロコモティブ86年製のV型、だな!

-次回までに、かの方に聞いておいて下さい。というかリーダーの権限を使って、ハルシオンさんに登場するように言っていただけませんか。

Dorayaki Taro:
わかりました。得意です、そういうこと。

-ではまた来週。(あればの話ですが)


ザ・インタビュー その3

ナウアデイズミュージック・2020年2月号

-第3回目ですね。先日は、タイトルのことでしたが、そんなに進んでいませんでした。あれからどうなりましたか?

Dorayaki Taro:

連絡をとりまして、ユニットなので。それで多元テレビ電話インタビューをどうでしょう。

-それはいいですね。いっきに話が進みそうです。このモニターがつながってるのですか?

Dorayaki Taro:
そうです。今彼がでてきます。Hi!

halcyon:

Hi!

Dorayaki Taro:
Nice to meet you!

halcyon:
Nice to meet you, too!

-どうして、英会話教室っぽい始め方なんですか w それにしてもハルシオンさん、顔はあの絵を立体化したものなんですね。

halcyon:
どうも、こんにちは

-声は、ボコーダーなんですね。別にいいんですけど。で、で、それでなんですが、順を追っていきましょう。

Dorayaki Taro:
そろそろ行きましょうか。

halcyon:
そろそろ行きましょう。

  1. Service Planning Diagram
  2. Galactica Locomotive - conductor
  3. Shelter
  4. TGL86V
  5. Bullet Express
  6. Refuge Station
  7. DMC303
  8. Flangeway
  9. Panorama
  10. Galactica Locomotive - hybrid

Dorayaki Taro:

まずこれ、順番として、「Locomotive - conductor」を一番はじめにもってこようと提案してたんです。もっとさかのぼれば、「Locomotive - hybrid」を一番はじめにと。逆に逆に、並べるのが私の好みなんですが、ハルさんの好みはこっちかなと思い「Locomotive - conductor」を。それでもハルさんは、いきなり長時間なのでって、「Service Planning Diagram」をと。けっこうオーソドックスというか、きれいに並べるのが好きなんですよね。

halcyon:

そうですか? まあ、する本人自身はそれまで盛り上がってますけど、リスナーの立場からすると唐突になってはいけませんからね。それに、今回のアルバムは個人的に面と向かって聴くのではなく、いかにBGM的に『サラリと流し聴けるか』が隠しコンセプトなんです。あまり主張し過ぎず、そうはいっても個性は残す、的な音作りやフレーズ作り、空間作りに配慮したつもりです。

-なるほど。それで「時刻表」からはじまると・・・

halcyon:

そう「Service Planning Diagram」、鉄道ダイヤの意味です。これは私発信の曲ですね。状況が刻々と変わる様を、ズレたり噛み合ったりするフレーズなどで表現してみました。

-続けてお願いします・・・

halcyon:
2曲目の「Galactica Locomotive - conductor」
これはですね、実は4thアルバム「Space Odyssey」の時点ですでに、だいたいできていました。ただセリフが4thアルバムの流れに会わないと判断して、外してたんです。結果、この曲を今回採用して柱としました。ですのでこちらが原曲とも言えますね。

3曲めの「Shelter」は、餡子リーダーの曲からAddOn、発展させたものです。PolySixの音を多用してます。今回のアルバムでは、この手法がある程度テクノタイトとして確立した感じがします。

4曲目の「TGL86V」。これはリーダーの言っている通りですが、頭文字の"T"は、そりゃぁもぅ"テクノタイト"の略ですよ、表向きは。私の中では"トンデモ戦士Taroさん"です(笑)。ちなみに記号にしてるのは車体型式のイメージですね。電車の車体に書かれている、ナンバーですね。

5曲目は、さすがにリーダーの曲ばっかりだわ…と思い、準備した私発信の曲です。列車が時間調整して走行してる様をそのままテンポチェンジで表現しています。「Bullet Express」としています。

6曲目の「Refuge Station」。これはTaroさんが、シンウルトラマンのビジュアルに触発されて作った曲が元になっています。90%、リーダーの仕事です。私の方は、ノイズやらシンセSE程度。今後のテクノタイトサウンドの指針のひとつになるであろうアンビエント作品です。

7曲目は「DMC303」。リーダーがRoland MC303:1台で作った過去曲が土台です。私が303と909の音を足しました。頭文字のDは"DoyarakitTaro"の"D"です。そしてMC303。これも車体型式のイメージです。

8番目の「Flangeway」。これもリーダーが過去にカセットテープ録音してた頃の2mix曲から起こしたもので、作業の60%はその音源のテンポ拾いです。(揺らいでテンポが一定ではなかったんですが…)徐々に音数増やす事によって土台の曲を埋もれさせて異なる曲っぽくなる様に誤魔化してます(笑)。

9番目「Panorama」。これもTaroさん発信の曲なんですが、展開することでかなり世界を広げています。曲名は"パノラマ号"から。長旅用途の列車ではないけど、ストーリー性がある感じを意識してみました。

10曲目に「Galactica Locomotive - hybrid」。こちらのバージョンはリーダーのアイデアが色濃いRemix版ですね。 そもそも他の曲も含めてテクノタイトの曲自体がお互いの音を混ぜ込んだ結果なので、原曲の時点でRemixとも云えますからこの曲はRemixのRemixでしょうか(笑)。なのでお互いRemixの概念が無いんです。

今回の"RAILROAD"は、4thの"Space Odyssey"後の過去曲Remixを制作する過程で急遽産まれたもので、テクノタイト史上最も短期で制作されたアルバムとなりました。
リーダーの頭から溢れ漏れこぼれるアイデアの餡子を拾うのが大変なので、いっその事『しるこ』にしちゃえと密かに画策中です(笑)。

Dorayaki Taro:
う〜ん、なるほどねぇ・・・

-って、感心している場合ですか w 続きは次週へ


ザ・インタビュー その4 最終回

ナウアデイズミュージック・2020年2月号

Dorayaki Taro:

そうかそうか、いろんなこと考えてんだなぁ。なんだかほっとしちゃったねぇ

-私にそう言われましても・・・。

Dorayaki Taro:
・・・。zzz、zzz・・・。

-ドラヤキさん? ドラヤキさん! おじいちゃん! おじいちゃん! 寝ちゃだめですよ!

Dorayaki Taro:
あっ、寝てたんかいな・・・。

-しっかりと。今確かにここにいない感じがしてましたよw

Dorayaki Taro:
花子さんか? 

-えっ

Dorayaki Taro:
花子さんか? 中学の時に好きだったんや、花子さんか。

-ドラヤキさん、すっとぼけてスキンシップしないでください。

Dorayaki Taro:
やっぱ、分かりますよね。

-当たり前です。

Dorayaki Taro:
それは失礼しました。

-では、あと何か話しておきたいことがあればどうぞ。

Dorayaki Taro:
歌詞の内容とか、ジャケットにまつわるエピソードもお話ししたいのですが、やはりこのアルバム、私にとって、ここ35年ほどを一気に走りぬく鉄道という感じがして、結構ぐわんぐわんするんです。

-それは「TGL86V」が86年製とおっしゃっていましたが、これは1986年に作成したということですね。それと同じように・・・

Dorayaki Taro:
そうです、そうです。MC-303、一台で作った曲は「DMC303」や「Flangeway」。これはMC-303が出てから作っていますので、90年代後半でしょうか。「Panorama」は、ArturiaのSTORMでしたので、2000年代前半ころでしょうか。それをアリフーパのころリメイクしてますんで2010年代後半も入ってて。こうとんとんとんと、いろんな時期の音源がベースになっています。

-これはもともとそうしたかったのですか?

Dorayaki Taro:
いえ、意図したものではなくて、作業の合間に、「これはいくらなんでもアドオンしにくいだろう。」と、いたずら半分で出したものだったんです。しばらくそのままだったんですが、今回バッと変容しました。いわば昔の私とハルシオンさんのセッションですね。一曲一曲は別のコンセプトで、実は歌がある曲もあったのですが、まったくメタモルフォーゼしました。

-これはどうなんでしょう。ドラヤキさんにとってはある意味、オリジナリティを否定された、とも考えられなくはないと思うのですが。

Dorayaki Taro:
もっと若年で、変更をもし勝手にされたのでしたら、抵抗はもちろんあったでしょう。ですが、テクノタイトの作業場に出したものなので、今の共同作業とまったく同じ、フラットです。さらによりよい形で表に出すことができたので、むしろこの曲たちと私はとてもラッキーですね。

-そうなんですね・・・。もうそろそろこの辺で、インタビュー終わりましょうか。さっきからお腹がグーグー鳴り始めてますしw

Dorayaki Taro:
花子さん、このあと、焼肉でもどう?

-すっとぼけて手を握ろうとするおっさん、いえ、ドラヤキさんも一押しでラッキーなニューアルバム「RAILROAD」。みなさんもぜひお楽しみください! ありがとうございました。

Dorayaki Taro:
花子さん、どう?

-ありがとうございました。ハルシオンさんにもよろしくお伝えください。彼は今ロンドンにいらっしゃるそうですよ。バリバリ仕事をされているとか。それに比べてドラヤキさん、お誘いスキルがなさすぎです。ありがとうございました。

Dorayaki Taro:
ガチョーン、それ、知らんかっとってんちんとんしゃん。

Galactica Locomotive

この度はギャラクティカ機関車へのご乗車誠にありがとうございます
このギャラクティカ機関車号は次なる銀河へ向け出発します
目的地まで止まりません
未知なる場所を通過します
途中下車はできません
この機関車の燃料は私達のサウンドです
シンセサイザーを奏でると動き出す
スイッチを押して
ツマミを回し
フェーダーをスライドさせ
キーボードを弾いたりして自由に制御することができます
線路が無くても大丈夫
どこでも走行可能
奏でる私たちの未知なるサウンド

Thank you very much for your ride to galactica locomotive.
This Galactica locomotive departs for the next galaxy.
This locomotive doesn’t stop at it’s destination.
we’re going through an unknown place.
can’t get off on the way.
The fuel for this locomotive is our sound.
When you play a synthesizer, it begins to move.
Press the switch, turn the dial, slide the fader, play the keyboard and control it freely.
Even if there is no line, it is all right.
Can run anywhere.
Our unknown sound playing.

Refuge Station

What happened behind the moon?
“Unclear boundaries” have been discovered.
It is very dangerous because space and time are confused.

月の裏側で何があったのですか?
「不明確な境界線」が発見されました。
それは時空が入り乱れているため、大変危険です。

※月面鉄道の駅「Refuge Station」。この駅では、月開拓時代に「不明確な境界線」の犠牲になった人々の魂を鎮めるため、営業開始と終了時刻に、この歌を流しています。