4thアルバム、発表
アルバム「Space Odyssey」2019年10月31日リリース!
Space Odyssey
Space Odyssey収録曲一覧
- Circuit Diver
- Dr. Brilliant
- Road Racer
- Model View Control
- Intention Traffic
- Natural Squarer
- Summer Girl - Lum
- Galactica Locomotive
- mobile music
- Sequential Circumstance
- db
ザ・インタビュー by 原宿陽二
ナウアデイズミュージック・2019年11月号
結成1年満たずに、3枚のアルバムの制作を経て、更に加速が止まらないテクノタイト。今回の「Space Odyssey(スペースオデッセイ)」は、銀河宇宙の旅がテーマらしい。制作について、いろいろと聞き出すことができた。
Dorayaki Taro:
しちゃいましたね~。
halcyon:
滲み出るというか
おもに電話機です。
(ドラ:電話機って言ったらまずい?)(原宿:まずいです。もう少し、こう、何かもっとその経緯というか、現代的意味をしっかり考えて言ってください。)(ドラ:りょ。)
以前に、ある映画でこういうワンシーンを見たんです。ショパンがレストランで曲を思いついて、テーブルにあるペーパーナプキンにささーって書き留めるという。あれの真似ですね。思いついた時々に、モバイルアプリで制作することをテーマにしました。具体的にはiphone6とKorgのGadget2です。ドイツのボコーダーアプリも使っています。
私の場合はReasonです。
テクノタイトのアルバム1枚目から、一貫して。ちなみに最近、Propellerheadsは、ReasonStudiosになりました。
今回はなかったんちゃうかな。
・・・。(ほんとですか?)
私の方は、聴いている方の夢と希望を壊すので、ハードを使っていますが非公開です(笑)
元々ハードウェアでやってたんですがReasonと出会って以降、ハードの割合はガンガン減って、現在はアクセント程度ですね。
余計な情報無しで純粋に曲や音で判断や妄想する・してもらいたい派なんで、実機保有とか使用とかで色眼鏡評価になっちゃうのがちょっと…。
ってのが建前で、あまり持ってませんし、殆ど壊れたまま放置状態ってのが実際です(笑)道具にはあまり執着しないタイプとも言えるのかもしれません。基本、面倒くさがりなんでややこしいのは使いません(笑)
音源は、RE(RackExtention)系が多くて、プラグインは、Wavesやらがメインです。こうしてみると時短好きです。
Bandlab経由ですね。必要に応じてファイル転送サービス
ブラウザのBandlabは、12トラックまでの簡易DAWとしても使えるので、ステム置いたり、切り貼りしてデモイメージを鮮明化したりしてます。
音質の方は、圧縮されちゃうんで良くはないけど、使えなくもない(笑)
私がGadgetをちゃんと使えたらプロジェクトファイル単位で交換もするんでしょうが、なんせヘタクソで(笑)、そもそもiPadも持ってないんで・・・。
そうです。
Dorayakiさんが餡子を練って、それを私が生地で包み焼く感じ。こっそり生クリーム入れたりトッピングしたりしてます。
いやいやいや、ミックスは僕の専売特許でしょ。ただ、ただ、あえて、してもらってもいいかなあって。
・・・。また出た、負けず嫌いw
それにさあ、結構あからさまに中身の餡子も、勝手に?差し替えちゃってる時もあるしーっ
そのままだと、単にDorayakiさんのソロになっちゃうしーっ(笑)
ま、気にせず進めますが、テクノタイトでは、mixもマスタリングもReason内で完結です。
でも今回は慣れてきたというか、そのまま使ってるのが殆どです。私のトラック抜くとDorayakiさんのソロに戻るみたいな。とは言っても、やっぱり別物で、テクノタイトはテクノタイトなんですけど w
M01 _ Circuit Diver
プリント基板に、巡り流れる電気を自分に見立ててイメージしてみました。基本、Dorayakiさんの制作箇所については、EQとコンプ処理だけです。今回のアルバムはホントに餡子の差し替えやってないです(笑)
M02 _ Dr. Brilliant
これぞDorayakiTaro節だっ! ってやつですよね。
いやいや、これかなりハルコン化してるでしょ
いやいや、醸し出す雰囲気がね、ノスタルジックでなんか優しい感じ。
な の で、リズムは、ビットクラッシャー等で、汚したりして衣つけて油で揚げてみました。
まっ、この曲はね、言っちゃうけど、パフュームよ。ポリリズムを聞きに聞いて、ああ、こういう曲を作りたい!と頑張った結果が、あれ。
・・・。
M03 _ Road Racer
音数が徐々に増えながら8小節ループが延々と。
聴いてすぐに自転車が思い浮かんじゃって(笑)
リズムはTR-707、DR220のサンプル。シンセはReasonのRE:RobPapenのPredatorを多用してます。
M04 _ Model View Control
すみません、私の趣味です。
この曲の担当、中間部分だけだわ。
ソコこの曲のメインですよ。この曲は私なりのポリリズム手法でバラッバラな拍子や小節数のフレーズを並べて構築してます。曲のなり損ねを、Dorayakiさんに曲として絞めてもらった感じ。
M05 _ Intention Traffic
この曲は基本、私はリズムだけですよね。
お互いのモチーフを持ち寄って組んでるねぇ。
もぅDorayakiさんが返してくるのが異常に早くって…。
この曲に限らずSynapseのLegendのRE版を多用してます。moog系の音は大概このREです。お陰でMotherやベリのModelD買わず仕舞いです。
M06 _ Natural Squarer
この曲は原曲を聴いて即、テクノタイトに頂戴って言いましたよね?
うん、早かった、喰い付きが凄かった。もぅかじられた頭部はちゃんと残るんかいなと思うぐらい(笑)
もぅ喰いつくして胴体しか残ってない(笑)今回はDorayakiさん作曲で私がAddOnとトリートメントみたいなのが多いです。
M07 _ Summer Girl - Lum
この曲は、Dorayakiさんが作曲とMIDI係。で私が音源付けて鳴らす係。
これ悩んだ。こっちの「つもり」と「出来上がり」がけっこう逆で。僕がベースとして作ったのが、なぜかメロディ扱い(笑)そこが面白いところなんだけど。それにしても、中間挿入のSEがね、イイと思う。
夏ですからね。やっぱ雷。
雷といえばあの彼女しかいないと。
M08 _ Galactica Locomotive
これは50:50で混ざってござる。
3往復目ぐらいで完成したでござる。
M09 _ mobile music
私は少しのSEとEQとエフェクト処理だけ。
元々はガジェットのコンテスト向け。
インテリジェントテクノですね。オウテカみたいで好きです。
今、なんて言ったの? アステカ?
オウテカですよ。まさか知らないんじゃ・・・。
知ってるに決まってるじゃん。(メモメモ、あとでYouTubeで探そー)
・・・。
M10 _ Sequential Circumstance
これも元々はガジェットのコンテスト向けだったやつ。
この曲で確証を得たんですよ、今回のスタイル:Dorayakiさん→私の順でまとめるとやっぱ最短だなって(笑)
音源はほぼGadgetだったと思う。
間奏から鳴り出すベルみたいな音はJuno-aです。
M11 _ db
曲名は、ドラム&ベースだよ。絵的に"鼻"とか言ってるけど(笑)
一部のドラム、実は再生する度にパターンをランダム生成するんで、毎回同じように鳴らないんですよ。納得いくまで根性で書き出し(笑)だから劇画チックに鼻の穴が広がってる(笑)
Dorayaki Taro:
孫の代までテクノタイト。これで行きますんで、ぜひお聞きください。
halcyon:
私の方は、これからもやりたい放題で、ダサ過ぎず、格好良すぎない、マニアックでテクノタイトらしいサウンドを、模索してゆきます。
ご興味持って頂けましたら幸いです。